「うちのメルマガの開封率は高いのか、低いのか」は、メルマガを始めるとまず気になる点です。この記事では、配信サービス各社が公開している平均値を紹介したうえで、その数字をどう読めばよいかを整理します。

公開されている平均開封率

開封率は、配信サービスが自社の利用者のデータを集計して公表しています。主なものは次のとおりです。

出典 対象 平均開封率 平均クリック率
Benchmark Email(2026年版レポート) 世界の利用者 約6.8万 25.54% 1.45%
同上 日本 33.74% 1.30%
Mailchimp(2023年12月更新) 1,000人以上に送った配信 35.63% 2.62%

ひとことで言えば、開封率はおおむね2〜4割、クリック率は1〜3%程度です。業種によって差があり、同じ会社の集計でも年によって変わります。

開封率は実態より高く出る

開封率の数字には、大きな注意点があります。

開封は、メールの中に入れた小さな画像が読み込まれたかどうかで数えています。ところが Apple のメールアプリには「メールプライバシー保護」という機能があり、オンにすると、メールの画像などが開いたときではなく、受信したときに裏側で読み込まれます。その結果、実際には読まれていないメールも「開封」と数えられることがあります。

Mailchimp も、ベンチマークのページで「開封率の正確さは Apple のプライバシー機能の影響を受ける可能性がある」と注意書きをしています。

逆に、画像を表示しない設定にしている人は、読んでいても開封に数えられません。開封率は「おおよその目安」と考えるのが安全です。

開封率よりクリック数を見る

開封率があてにならないなら、何を見ればよいのでしょうか。おすすめは次の順番です。

  1. クリック数:リンクを押した人は、確実に中身を読んでいます。どの記事がよく押されたかを見れば、読者の関心がわかります。
  2. 返信や問い合わせ:メルマガをきっかけに問い合わせが来たかどうか。事業にとってはこれが一番大事な数字です。
  3. 配信停止の数:1回の配信で停止が急に増えたら、内容や頻度が読者の期待とずれているサインです。
  4. 開封率:自社の過去の配信と比べる「傾向」として使います。他社の平均と比べて一喜一憂する必要はありません。

開封率が急に下がったときは

自社の開封率が、いつもより大きく下がった場合は、内容より先に迷惑メールフォルダに入っていないかを疑ってください。迷惑メールフォルダに入ったメールは、ほとんど開かれません。

  • 送信ドメインの認証(SPF・DKIM・DMARC)が設定されているか
  • 迷惑メール報告が増えていないか
  • 宛先不明で戻ってくるアドレスに送り続けていないか

Gmail の送信者ガイドラインでは、迷惑メール報告率を0.3%未満に保つよう求めています。

書かないメルマガでの扱い

書かないメルマガの「分析」画面では、号ごとの開封率とクリック率をグラフで見比べられます。よく押された記事や、よく読んでいる読者・最近読まない読者もわかります。「AI に見てもらう」を押すと、AI が実際の数字をもとに、次の号でやると良いことを3〜4行で助言します。開封率は高めに出ることを踏まえ、クリック率を重視した助言になっています。

迷惑メール報告や宛先不明になったアドレスには自動で送らなくなるので、届かない相手に送り続けて評価を下げることも防げます。

出典